初心者さん
のりん
目次
他メーカーとの値段の違い
こちらの表を見てください。
初心者用(1番スタンダードな、1番安い機種)の値段を比べてみました。
メーカー | 1番安いモデル名 | 定価 |
---|---|---|
ヤマハ | YFL212 | 90,200円 |
アルタス | A807E | 203,500円 |
ムラマツ | EXCCE | 298,000円 |
学校の指定の楽器にも選ばれるだけあるヤマハのフルートが1番安いし、かなりの値段の差がありますね!フルートを習いたて、吹奏楽部に入部したての初心者の方がいきなり10万、20万の楽器を手にするのはとても不安がありますよね。
迷ったらコレ!と言われているヤマハフルートの中でも初心者用YFL200と300と400シリーズを徹底解説したいと思います。
価格帯としては、中古品もいれて4万〜20万ぐらいです。他のメーカーの1番安いスタンダードなモデルと比べてみるとヤマハが結局安いことが分かります。※初心者向けにEメカ付きの金額を表示しています。
初心者におすすめのフルート:YFL200シリーズ
王道!YFL211
私が最初に購入したフルートは、まさにこの王道のYFL211です。これはどこの楽器屋さんでも置いている初心者にダントツ人気のモデルです。日本製で安心のメーカーってことで学校の備品でもこの楽器が使われているのが多いのではないでしょうか。
材質は、頭部管と菅体が白銅が仕様されていて リッププレートとキィには洋銀が仕様されています。
白銅/洋銀製の特徴
- 価格が抑えられること
- 錆びにくく耐久性があること
- 銀よりも質量が軽く音も軽快
- 少しの息でも鳴らしやすい
初心者の方や小さなお子様でも始めやすいオススメな楽器です。今もこのYFL211をメンテナンス時の代替え機として使用していますが、メンテナンスも定期的に行っているので、22年前に購入した楽器でも現役で使用できているし吹きやすいし良い音が鳴ります。さすが王道の楽器と言われるだけあります!
ただ、今現在はYFL211は中古品しか販売されておらず、生産が完了しております。2016年にモデルチェンジされて名称はYFL212になってバージョンアップされています。
初心者さん
YFL211の吹きやすさってどう?
吹きやすさで言うと、YFL211(現在の212)はダントツNO.1ですね。
アンブシュアがまだ確立していない方でも、どんな口で吹いても安定した音が鳴ってくれます。鳴るポイントが広いというのでしょうか、低音も中音も高音もどの音域でも鳴りやすく作られているので、初心者の方には最適です。
この音はこう吹かないと音が外れるとか、この音域はこう吹かないと響かないとかのクセがほぼない楽器なので、音程も安定して鳴ってくれるので吹きやすいし良く鳴ってくれる扱いやすい楽器です。これくらいの音の安定性を持っていて、どの音域も出しやすいっていう楽器でこの値段は本当にお買い得だと思います。
中古品:YFL211
新品は、金銭的にど〜だろ?っていう方は YFL211の中古の楽器を選ぶのでも全然いいと思います。生産完了品になりますが、在庫があるうちは買えます。日本製が良くて中古にこだわりがなく、安い方がいい!という方は狙い目です。
私が購入した頃は新品で69800円(+5%の消費税)だったかなと思いますが、今同じのを中古で買うと大体4万円くらいですね。メンテナンスさえきっちりしていれば、入門用フルートとして最適な楽器です。
中古品になると4万円以下の値段で売っているのもありますが、その値段相当のメンテナンスしかされていません。安く買ったはいいけど、手入れが行き届いていないと思うし、タンポの状態も悪いと思います。大体4万円を目安にそれ以下だとすぐにメンテナンスにお金が必要だということを頭に入れておいてください。
私のYFL211ですが、息子が中学1年生で吹奏楽に入部しフルート担当に無事なりまして、息子が引き継いでおります。とても良い音が鳴っていて息子も吹きやすいと言っています。メンテナンスさえきっちしていれば、永年使い続けられる名器だと思います。
のりん
王道!YFL212
フルートを始めた方でやっぱり本格的にやりたいから、新品の自分の楽器が欲しいなぁ〜と悩まれた方が大体候補に選ばれるのがヤマハのフルートYFL212ですね!YFL211の後継です。楽器屋さんでは定価9万円くらいです。
パールとかムラマツ、アルタス、サンキョウ、ミヤザワ、、、って並ぶとやっぱり聞き覚えのあるメーカーが安心感ありますし、とりあえず吹いてもよく分からないから、ヤマハで!っていう方が多いのではないでしょうか。
世の中に出回っているフルートの楽器はヤマハのYFL200、300、400シリーズがめちゃくちゃ多いと思うんですが、どこの楽器屋さんでも大体置いてるし、修理やメンテナンスの場合でも楽器屋さんとしては対応しやすいんじゃないかって思います。
旧バージョンのYFL211と大きく違うところは、日本製からインドネシア製になったことです。インドネシア製にすることでお値段をお安くして提供できるようになったようです。あとは、ポイントアームという部品がついたので、211より指の置くところが分かりやすくなるように改良されました。日本製ではなくなったというところがなんだか寂しい気がしますが、ちなみに、YFL200.300.400シリーズの末尾が1になっているモデルは日本製。末尾が2になっているモデルは、インドネシア製になっています。
初心者さん
YFL212新品
品番 | 仕様 | キィタイプ | 定価 | ||
---|---|---|---|---|---|
YFL211 | 洋銀・白銅製 | カバード | オフセット | Eメカ付き | (中古品) |
YFL212 | 洋銀・白銅製 | カバード | オフセット | Eメカ付き | ¥90,200 |
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初心者におすすめのフルート:YFL300シリーズ
YFL312(212の1コ上のモデル!)
こちらは、YFL212の1つ上のグレードのモデルになります。グレードも値段も少し上がりますが、初心者にも扱いやすいので212と312どちらにしようか結構悩まれると思います。価格は約6万ほどアップします。
YFL212との大きな違いは、YFL212が頭部管のリッププレートが洋銀、頭部管白銅製なのに対し、YFL312は 頭部管が銀製です。菅体は 212と同じく白銅や洋銀になります。頭部管が銀製になったことで深い音色と響きのある豊かな迫力が出せることが特徴です。212も312も、どちらもカバードキィでEメカ付きになりますので初心者向けです。
グレードが上がるだけあって、高音域の伸びが良くなっていたり、音の表現(フォルテやピアノ)が若干しやすくなっているのが特徴です。旧バージョンの311からバージョンアップされていて、日本製からインドネシア製になっています。インドネシア製にすることでお値段をお安くして提供できるようになったようです。あとは、ポイントアームという部品がついたので、311より指の置くところが分かりやすくなるように改良されました。
※下に動画を貼り付けていますが、プロのフルーティスト尾崎勇太さんがYFL212とYFL312を吹き比べしてくださっているので、音色や解説など参考にしてみてください。
YFL311中古品(312の旧バージョン)
こちらは、YFL211の1コ上のモデルです。日本製です。新品は、金銭的にど〜だろ?っていう方は 中古の楽器を選ぶのでも全然いいと思います。生産完了品になりますが、在庫があるうちは買えます。日本製が良くて中古を買うことにこだわりがなく、安い方がいい!という方は狙い目です。211は頭部管と菅体が白銅/洋銀製に対し、311は頭部管のみ銀製になりました。菅体は211と同じ仕様です。カバードキィのオフセットなので、初心者の方でも扱いやすい楽器です。頭部管が銀製の方がいい方は新品のYFL312の半額の値段ぐらいで買えるのでオススメです。
YFL372(リングキィのオフセット)
こちらは、カバードキィではなくリングキィになります。頭部管のみ銀製、菅体は白銅製、キィは洋銀です。指を押さえるところに穴が開いていますが、開いていることでカバードキィではできない奏法を可能にしたり、音がより響くようになったり、うまく塞がないと音が出ないので正しい持ち方ができるようになるメリットがあります。
- 手が小さい方や指先が細い
- 指先が乾燥肌だ
- うまく塞げる自信がない
という方はリングキィを選択してしまうと、音が出ないことで練習が嫌になる可能性も大です。音色や持ち方を重視したい方にはリングキィはオススメですが、試奏を何度もするなどしてよく考えてから購入しましょう。
品番 | 仕様 | キィタイプ | 定価 | ||
---|---|---|---|---|---|
YFL312 | 頭部管銀製 | カバード | オフセット | Eメカ付き | ¥148,500 |
YFL311 | 頭部管銀製 | カバード | オフセット | Eメカ付き | (中古品) |
YFL372 | 頭部管銀製 | リング | オフセット | Eメカ付き | ¥157,300 |
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初心者におすすめのフルート:YFL400シリーズ
YFL412(頭部管・菅体銀製)
こちらは、YFL312の1コ上のモデルです。頭部管・菅体ともに銀製のフルートです。キィは洋銀になります。インドネシア製。カバードキィでオフセットになりますので、初心者向けにも扱いやすい上、銀製ならではの柔らかく深い音色で響きが豊かな迫力の音を出せるのが特徴です。
白銅の材質よりも重いのですが、音色を重視したい方は312よりもこちらがオススメです。旧バージョンの411からバージョンアップされていて、日本製からインドネシア製になっています。インドネシア製にすることでお値段をお安くして提供できるようになったようです。あとは、ポイントアームという部品がついたので、411より指の置くところが分かりやすくなるように改良されました。
銀が使用される部分が多いほど銀の特徴が増します。銀の方が価値が高いので、売ろうと思った時に白銅よりかは高く売れます。ただ銀の使用量が多くなると、購入する時の金額もグッと上がります。重さも若干重いと感じると思うので、購入される前にぜひ試奏してみて操作性など確かめてください。
重さが変わることによる吹奏感や操作性を充分に吹いてみて、音色と金額のどっちを取るか、金額は312よりも5万円以上アップ(定価20万くらい)するのでじっくり考えてから購入しましょう。
YFL411(中古品)
こちらは、YFL311の1コ上のモデルで日本製です。新品は、金銭的にど〜だろ?っていう方は 中古の楽器を選ぶのでも全然いいと思います。生産完了品になりますが、在庫があるうちは買えます。日本製が良くて中古を買うことにこだわりがなく、安い方がいい!という方は狙い目です。頭部管・菅体ともに銀製のフルートです。キィは洋銀になります。
カバードキィでオフセットになりますので、初心者向けにいも扱いやすい上、銀製ならではの柔らかく深い音色で響きが豊かな迫力の音を出せるのが特徴です。白銅の材質よりも重いのですが、音色を重視したい方は311や312よりも銀の使用量が多い、こちらがオススメです。中古で買うと大体10万円くらいですね。
メンテナンスさえきっちりしていれば、入門用フルートとして最適な楽器です。中古品になると10万円以下の値段で売っているのもありますが、その値段相当のメンテナンスしかされていません。安く買ったはいいけど、手入れが行き届いていないと思うし、タンポの状態も悪いと思います。大体10万円を目安にそれ以下だとすぐにメンテナンスにお金が必要だということを頭に入れておいてください。
品番 | 仕様 | キィタイプ | 定価 | ||
---|---|---|---|---|---|
YFL412 | 頭部管銀製 | カバード | オフセット | Eメカ付き | ¥203,500 |
YFL411 | 頭部管銀製 | カバード | オフセット | Eメカ付き | (中古品) |
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吹き比べの動画(ヤマハのフルート解説も!)
ヤマハ:スタンダードシリーズのフルート吹き比べ!
音色の違いを聴き比べてみてください ♪
のりん
0:16 YFL212
0:40 YFL312
1:05 YFL412
2:04 副音声解説
初心者用フルート入門機5選吹き比べ!
のりん
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楽器屋さんで購入よりネットで購入するのがおすすめ!
ネットでも店頭でもフルートを購入した経験がある私が、お得にネットで購入した場合の話を主婦目線で書いてます。30万以上の商品をネット購入される際、クレジットカードの審査で引っかかる場合があります。ネット購入のメリット・デメリットやネット購入に不安がある方やYahooクレジットカードの審査でご利用可能枠が低い場合の増枠の方法などが知りたい方は、こちらの記事も参考になりますので読んでみてください。実際に私が3本目のフルートをネットでお得に購入した方法などについて書いています。
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予算が5万までの方におすすめなのは、、、
- 【 YFL211 】中古品:カバードキィ(オフセット)日本製
予算が10万円までの方におすすめなのは、、、
- 【 YFL212 】カバードキィ(オフセット)インドネシア製
- 【 YFL311 】中古品:カバードキィ(オフセット)頭部管銀・日本製
- 【 YFL411 】中古品:カバードキィ(オフセット)頭部管&菅体銀・日本製
予算が15万までの方におすすめなのは、、、
予算が20万までの方におすすめなのは、、、
- 【 YFL412 】カバードキィ(オフセット)頭部管&菅体銀・インドネシア製
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メカニズムについて
Eメカニズム付きとは
フルートって、3オクターブまで出る楽器なのですが、3オクターブ目のミの音は構造上出しにくいとされています。それを解消するための部品を付けたのが、【Eメカニズム付き】と書いてある楽器です。こちらの記事で紹介しているフルート6種類は全て、このEメカニズムが付いています。
引用元:YAMAHAフルート【製品一覧】
Eメカニズムが付いていない楽器だと、吹けないこともないのですが、ミを出す時のポイントがかなり狭くなるので、慣れない内は音を外してしまったり全く違う音が出たりします。フルートの熟練者になると、Eメカが付いているとEメカが絡む音が気になったり、一部のトリル運指が使えないなどデメリットがあったり、Eメカがついている分、キィの構造が少し複雑になっているので故障する可能性も若干増えます。
でも、初心者さんにとっては、高音E(ミ)の音が出ないことの支障の方が大きいです。楽譜によく出てくる高音のEの音が出ないことで練習が嫌になる可能性も大です。小さな音でEの音を長く伸ばさないといけない楽譜が出てきた時には、きっと『 Eメカニズム付きの楽器を買えばよかった、、』と後悔することでしょう。初心者の方は、それでなくてもフルートを吹くこと自体が難しいので、Eメカニズムが付いていない楽器を選ぶと苦労するかもしれません。付いているのを選ぶのが無難でしょう。しかしEメカが付いたことでその分、価格は高くなるデメリットはあります。
※こちらの記事では ヤマハのフルートで初心者向けとして、Eメカニズム付きのみ掲載しています。
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カバードキィとリングキィの違いとは
引用元:YAMAHAフルート【製品一覧】カバードキィリングキィ
フルートには、指を押さえるところが【カバードキィ】と【リングキィ】の2種類あります。カバードキィは穴が開いてないので指の間から空気がもれることなく吹けます。リングキィは穴が開いてるので指をちゃんと押さえていないと空気が漏れてると音は出ません。でもリングキィの方が音が響くので音を追求したい方はリングキィがオススメです。
正しい持ち方で正しい押さえ方をすれば良い音が鳴るのです。もっと言えば、最初からリングキィにしておいた方が正しい持ち方ができて良いです。フルートの間違った持ち方を5年も自己流で首と手に激痛!そんな私でも修正できた2つの方法とは?
YFL212.312.412はカバードキィになっているので『最初からリングキィがいい!』と思われるのであれば、YFL372であればリングキィのオフセットなので、そちらも検討してください。
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オフセットとは
引用元:YAMAHAフルート【製品一覧】
初心者向けのキィの並びになります。【G(ソの音)】のキィが前にせり出たタイプで、ちょうど中指と薬指が当たる位置になります。オフセットは、指が短めで本来のまっすぐ並んでるキィまで指が届かない、届きにくい、そういう人のために作られた楽器です。動かしにくい薬指でも届きやすいように設計されているので、初心者向けの構造だと言えます。逆にインラインの方が見た目がかっこいいのですが、こだわらなければオフセットの方が初心者には吹きやすいかもしれません。これは好みの問題でもありますが、購入の前には必ずオフセットとインラインの両方を試奏するのをおすすめします。
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インラインとは
【インライン】は、キィがまっすぐ並んでいます。オフセットと比べてみると若干中指と薬指の置く位置を伸ばす感じです。人間って普通フルートを構えたときでも、ピアノを弾くときでも薬指ってコントロールするのがすごく難しいんです。特に左手の中指と薬指は構えた時に、キィまで届かせてしかもキッチリ押さえないといけないけど、余裕を持って届かせることができないと連符を吹いたりするときに苦労することもあるかもしれません。
インラインタイプのフルートは、練習することや慣れることで気にならなくなることもあるので、オフラインかインラインかどちらが自分に合っているのか、他のメーカーでも色々でていますので、試奏してみて自分の指の長さがしっくり合う方がどちらになのかを検討してみてください。尚、ヤマハのYFL300シリーズの中に、インラインのリングキィのタイプ【YFL382】があるのですが、Eメカニズム付きではないタイプなのでヤマハフルートに特化した、こちらの初心者向けの記事には載せておりません。
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まとめ
吹奏楽部に入部された方向けに【YAMAHA】スタンダードシリーズの初心者用フルートについて紹介しました。私が今、愛用しているヤマハのフルートYFL211は、プロも爆裂になる良い楽器とおすすめしています。(音色は上のYouTube動画を参考にしてみてください ♪ )
20年以上経った今でも良い音を鳴らしてくれる名器です。カバードキィなので、指をしっかり押さえれなくても音が鳴ってくれます。Eメカニズム付きなので、3オクターブ上のミの音もスムーズに鳴らせます。購入する場合は必ず試奏してからにしましょう。
ネットで購入する場合も、楽器屋さんの場合も在庫のあるなしを要チェック!自分が登録している大手のショッピングサイトで買うと安い上に、ポイントもつくのでオススメです。
このブログを見てフルート選びに悩んでる方がもし中学生だとしたら、これから3年間、ひょっとしたら高校生になって計6年間使用するかもしれないフルート選び。購入する側の親御さんも、どれがいいのか値段も高いので悩みますよね。私自身、フルートを購入して3ヶ月くらいで辞めてしまった黒歴史もあるので、続かなかったら楽器をせっかく買ったのにお金がもったいないじゃないか!って思われるのも、めちゃくちゃ分かります。
👆こんなことにならないよう、そういった意味でもフルートはやっぱり吹きやすくて安心のメーカーで、王道と言われるような楽器がいいかもしれません。要は需要が高い楽器、あとでちゃんと売れるような楽器、ずっと持ち続けれる楽器、長年使い続けれるような楽器、ヤマハフルートは超おすすめです。
最後までお読みいただきありがとうございました!